Enterキーに注意
メインフレームもパソコンも入力を確定してコンピュータに処理させるために、Enterキーを押す必要があります。パソコンの場合にはEnterキーの代わりにボタンをクリックする場合もありますね。
メインフレームのエディタも同様にコマンドを入力後に、Enterキーを押す必要があります。例えばファイルを保存する「SAVE」コマンドを利用するには、コマンド入力エリアにSAVEと入力してからEnterキーを押します。
このEnterキーが曲者なんです。
一般に最近のキーボードはEnterと改行は同じキーにアサインされています。
このキーを押したときにEnterキーとして動作するか、改行キーとして動作するかは、各ソフトウェアが決めているのです。
ちょっと話がそれますが、IBMメインフレームを利用するために、パソコンでは「3270エミュレータ」と呼ばれるソフトウェアが必要です。これはIBMメインフレームの端末「3270」というハードウェアをエミュレーションしてくれるソフトウェアです。
この端末「3270」ではEnterキーと改行キーが別々の独立したキーとして存在していました。つまりメインフレームを使うにはEnterキーと改行キーが別々の方が使いやすいという事です。
現在、「3270」なんてハードウェアはありませんので、パソコンにソフトウェア「3270エミュレータ」をインストールして、メインフレームを利用するのです。
しかし最近のキーボードはEnterと改行は同じキーにアサインされています。そして「3270エミュレータ」ではEnterと改行がアサインされたキーを押した時にはEnterとして動作します。
これでは改行(次の行の先頭にカーソルを移動する)ができません。
カーソル移動は矢印キーで行うと割り切れば良いかもしれませんが、各行の左端にコマンドを入力するメインフレームエディタで、改行が使えないのは非常に使い勝手が悪いのです。
そこで何らかのキーをEnterキーに置き換え、Enterと改行がアサインされたキーは改行キーとして使うのがメインフレーム利用者の常識です。キーの置き換えは「3270エミュレータ」のオプションで設定する事が多いです。
右Ctrlキーがあるキーボードあれば、それをEnterキーとする事が一般的だと思います。
また、当サイトで「XXXXコマンドを入力する」とは「XXXX+Enterキー」と考えて下さい。